人の心を動かすには、意外に雑学的なことが少なくないと思いませんか?
このブログでは、私が暮らしていたスウェーデンとノルウェーを中心とした北欧、さらにヨーロッパの国々において、学校では教えてくれない「秘密の話」を雑学としてお伝えしたいと思います。
私たちは「北欧」という言葉を耳にすると、何か不思議な魅力を感じるのではないでしょうか? それは、北欧が日本から遥か遠くの北国であるため、「どんな国なのだろう?」という興味心からくるのかもしれません。
*一般に、北欧4か国と言えば、ノルウェー・スウェーデン・デンマーク・フィンランドの4か国をさすことになります。
最近では、家具メーカーのIKEA(スウェーデン)、アパレルメーカーのH&M(スウェーデン)とMarimekko(フィンランド)、さらに回転寿司で口にすることが増えたサーモン(ノルウエー)と私たちの生活の中に北欧からの商品が浸透してきました。そうそう、子供のころに誰もが手にしたことがあるレゴブロック(LEGO)も、デンマークで有名な企業です。
国民が幸福に暮らしている国、行ってみたいと思いませんか?
北欧の国々は、毎年発表される「世界幸福度ランキング」で、常にベストテン入りを果たしています。これって、気になりますよね? だって日本は、主要7カ国(G7)では最下位を続けているのですから。
(https://ecodb.net/ranking/whr.html)
国民が自ら幸せだと思いながら暮らしている国。訪ねてみたいと思いますよね。でも、遠くの未知の北国へ出かけることを躊躇してしまうのも、ありがちなことです。こんな時に、北欧に関する興味深い雑学の1つでもあれば、コロナのために物置にしまい込んでしまったスーツケースを取り出すきっかけになることでしょう。
でも、その前にプロローグとして
☆今回(プロローグ その 1.)
1. 北欧を初めて訪れるならベストシーズンは?
2. 北欧へのアクセス方法は?
3. 北欧へのお薦めアクセスは?
そして
☆次回(プロローグ その 2.)
北欧4か国の特徴(ちょっとした予備知識を!)としてお送りします!
では、プロローグ その1の始まりです。
1. 北欧を初めて訪れるならベストシーズンは?
北欧のベストシーズンといえば、ミッドサマー(夏至祭)が始まる6月下旬から8月中旬だと思います。この時期は、天候に恵まれる日が多く、日照時間も長くなり、夜10時頃まで明るいのです。
スウェーデンで行われる代表的な行事:夏至祭
冬の時期にウインタースポーツを楽しみたいという人は別ですが、初めて訪れるなら冬の期間を避けた方がいいと思います。なぜなら、北欧の冬は寒さや気候の悪さだけでなく、日照時間がとても短くなることが日本人には苦痛に感じられるのです。なんといっても、日本は「日出ずる国」ですからね。
2.北欧へのアクセス方法は?
日本から北欧への直行便は、ヘルシンキ(フィンランドの首都)とコペンハーゲン(デンマークの首都)の2つの都市へ、以下の3つの航空会社により運航されています。しかし、コロナのパンデミックによって大打撃を受けた航空会社は、ロシア領域の飛行禁止措置も起こり、どの会社も再建を目指している状態です。
1) 日本航空(JAL):https://www.jal.co.jp/jp/ja/inter/promotion/
2) フィンランド航空(Finnair): https://www.finnair.com/jp-ja
*1)2)では東京(羽田・成田)、大阪(関空)からヘルシンキへ直行便が出ていますが、多くはJALとFinnairの共同運航となっています。(福岡からの便は現在運休中、名古屋からの便は2024年5月30日から再開予定)
3) スカンジナビア航空*(SAS) https://www.flysas.com/jp-ja/
2023年3月26日から、羽田〜コペンハーゲンの直行便を再開しました。2024年4月25日より、週4便での運航が予定されています。かつては、週7便での人気路線でした。さらなる、再建が期待されます。
*SASは、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンの三国が共同で運航している航空会社。
ヘルシンキ、あるいはコペンハーゲン、どちらへの直行便を選ぶかで、旅の楽しみ方は変わってくるかもしれません。
3.北欧へのお薦めアクセスは、コペンハーゲン空港行き
個人的意見として、初めて北欧に行くのであれば、羽田空港発コペンハーゲン空港行きをお薦めします。その理由は、以下の3つです。
- 離着陸の時刻がいい
- 空港のロケーションが素晴らしい
- 北欧内でのアクセスの良さが充実
それぞれ説明していきます。
1) 離着陸の時刻:体に優しい?
長時間のフライトケースで、離着陸の時刻は大切な問題です。SASの羽田-コペンハーゲンにおける離着陸は、
往路:羽田空港発 (11:45) - コペンハーゲン空港着 (18:15)
復路:コペンハーゲン空港発 (07:55) - 羽田空港着 (12:55)
これに対して、JAL・Finnairのヘルシンキ行は、往路の離着陸時刻が厳しい時間帯のものがあります。日本国内を出発するのは深夜、かつヘルシンキ到着時刻は、明け方の4:00 という便です。明け方に目的地に着くと、時差ボケを起こしてしまうタイプの方、少なくないのでは?
旅の初めから時差ボケになるとつらいものです。
2)空港のロケーションが素晴らしい
コペンハーゲン空港は、巨大なハブ空港にもかわらずロケーションの良さが素晴らしいのです。空港を出ると、すぐに鉄道への乗り換えができます(空港のターミナル3の真下が駅なのです!)。空港から電車に乗れば、コペンハーゲン中央駅へは13分程度で到着します。さらに、中央駅から30分程で、隣国のスウェーデン(マルメ中央駅)にも着いてしまいます。また、この鉄道は、深夜でも10分間隔で運行されています。
鉄道のコペンハーゲン中央駅構内
3) 北欧内でのアクセスの良さが充実
例えば、コペンハーゲンからオスロ(ノルウエー)へ移動するなら、
(1) 飛行機:SASと2社のLCC会社により運航されています。所要時間は、1.2時間ほどです。
(2) 鉄道:SJ(スウェーデン国鉄)により運行されている高速鉄道があります。所要時間は8-9時間。
(3) フェリー:クルーズ船が運航されています(DFDS Seaway)。夕方に出航し、約19時間後の朝に着岸します。レストラン・バー・プールなどの設備を持った高級クルーズ船で、人気があります。
他に、高速バスも運行されています(所要時間は8-9時間)。
このように、コペンハーゲンは、飛行機・高速鉄道・クルーズ船・高速バスと北欧内での移動に関して、豊富な選択肢を持っているのです。
*日本から北欧に行くのであればコペンハーゲン空港行きが良いというのは、繰り返しますが、「私見」です。フィンランドに行くのが目的ならば、もちろんヘルシンキ行の直行便を選択すべきです。ヘルシンキ国際空港も巨大なハブ空港として名高く、すべてのゲートが1つのターミナルビル内の同じ短い通路沿いにあるため、移動が簡単で素早く行えます。もちろん、JAL便に乗れば、機内は日本向けのエンタメは整っていますし、食事も日本人向けです。
*追加情報:スカンジナビア航空 (SAS)に関する問題・・・
SASは、コロナウイルスのパンデミックによって、急激に業績が悪化しました。そのためにリストラを始めたところ、操縦士による大規模なストライキが起こり、運営が困難となってしまいました。
さらに、ロシアによる軍事侵攻が始まり、ロシア領土の飛行禁止措置をとらざるを得なくなり、ついには倒産法の適用を申請するに至りました。
ウクライナ危機
コロナ禍前までは、SASの直行便は人気があり、週7で運航されていました。しかし、2022-2023年頃のSASのサービス面における評価は、Web 上の口コミでも下がっていました。現在、会社をあげて再建中です。
次回の内容は、
北欧へのアプローチ その2:北欧4か国の特徴(ちょっとした予備知識を!)
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